紙と鉛筆とコンピュータ

ちょうど電脳コイルの再放送みている中でこれを書き始めたわけですが,そういったARとかとはまたちょっと違う話です。


2009年5月現在,ヒトは実に様々のメディアを用いて様々の情報を記録とか整理とかをしています。この文章自体,PCというインターフェースを通してI/Oを行いはてなのサーバーやら何やらにむにゃむにゃされていると思います。要は,現代の先進国では電子機器を思いっきり活用しているという現状を認識しているという前提で話を進めたいと思うと言いたいわけです。


正直,というか正直じゃなくても長文なんか書きたくもないので結論を言うと,コンピュータは未だ紙と鉛筆には敵わない,そしてコンピュータが本当に使いやすいと言えるのは紙と鉛筆より使いやすくなったときなのではないか,と。
確かに情報の整理や検索は明らかにコンピュータの方が高効率です。しかし,夜寝るときや夜中,朝目が覚めたときに咄嗟に書くことができるのはコンピュータと紙と鉛筆ならどちらか?「コンピュータに決まっているだろう」と仰るヒトも勿論いるでしょう。しかし大半の人間はまだ「紙と鉛筆の方がいい」と答えるのではないでしょうか。
そもそもコンピュータはまだまだ世界に普及していませんし,設計が根本的に異なるので単純な比較はできないと思います。それにコンピュータはただ記録,保存のためのメディアという役割のみでなく計算機を応用させて様々な使い方ができます。しかしいまそれは問題ではありません。紙と鉛筆にも実に様々な使い方があるのと(ほぼ)同様です。ここで焦点としたのはあくまでも「手を使ってものを書く,という動作をいかに自然に行えるか」ということであります。


紙と鉛筆を使う際でさえその摩擦故に素早い計算などには追いつかなくなることがあります。その点タイピングではどうなのか?私はコードを書いたことがまず無いのでわかりませんが,ただ記していくだけなら明らかに紙の方が書きやすいし消しやすい。「消しやすい」については紙でもまだまだ改良の余地があるでしょう。