書店のような雰囲気の曲

10日ぶりに何を書こうかと,フィードをチェックしつつ,時々上手く動かなくなるATOK2008と格闘しつつ,相変わらずページビュー少ないな,そうだアクセスカウンタとか解析とかまだやってなかったと思いつつネタを漁っていると,ちょうどver.8.1.0.52にアップデートしたばかりのiTunesでDJ機能(中身はパーティーシャッフルとほぼ変わっていない*1)を使ってランダムに選択された,シューベルトピアノ五重奏曲「ます」が流れてきたので,ここでは「書店のような雰囲気を纏った,即ち書店でBGMとして流されていたような気がしないでもない曲」について,凄まじい偏見と最早救いようのない憶測で語りたいと思う。

この題について,以下2つを論じる。

  • 書店の規模との関係
  • 具体的内容

書店の規模とBGMの相関関係

そもそも,私のような田舎者は「書店」といってもあまり多くのそれを知らない*2。また,「書店ごとに流れているBGM」を具体的に調査する方法を持ち合わせていない。よって,偏見を述べざるを得ない。このことをまずご承知いただきたい。

私がよく通っていた,それこそ学生服で少々いやんな文庫本を購入しにいき会計をしているときに,定期購読している雑誌の新刊が入ってるけどいま買う?と女性店員に尋ねられる*3ほど慣れ親しんだ書店(半複合的店舗だった)では,いつも何らかのBGMが流れていた。いまとなっては時代の潮流にのまれ,惜しまれながらも店をたたんでしまったが,私のちっぽけな生涯の中で最もアクセスしやすく規模も丁度いい,まさに休日ちょっと書店へ,というときに最適なロケーションだった。

少々チラ裏な話になってしまったが,とにかく,そのある程度の大きさがある,まず小さいとはいえない規模の書店では,BGMが流されていた。しかし,最近市内にできたジュンク堂では,何も流されていなかった(ような気がする。昨日1時間半以上滞在したが記憶がもの凄く曖昧である)。もういくつかあるちょっと大きめの書店でも同様であった(気がする)。
紀伊國屋書店……については,流れていなかったような気もするが,年に数回程度しか行けないのでここでは言及を避けることとする(がやはり流れていなかったような気もする。一体私はどこまで妄想癖があるのだろうか)。

以上の記述がもしも,本当にもしも,万一,例えば歴史が改変されていたなどのSFチックな行為があって,もしかしたら正しいかも知れないとしたら,「書店のBGMがあるか否か」には「その書店の店舗としての規模がどれほどか」という線引きがあるのかも知れない。

BGMの内容

その書店では,冒頭で挙げたようなピアノ五重奏曲弦楽四重奏曲などのクラシックに加え,クリスマスシーズンには「サンタが町にやってくる」*4なども流れていた。

そこから個人的に想像したのは,流される曲はおそらく「落ち着いて本の世界にのめり込められる」ものが中心であり,クリスマスなどの1年の中でも特別な時期にはそれに適したもの,というあまりにも平凡な推測である。これはどちらかといえば,個人的な希望に近い面もあるかも知れない(いや,それそのものである)。

この2つの理由のうち前者はまだ納得のいくものの,後者はどうだろうか?これはおそらく,「クリスマスなのに本に会いにくるしかない人々」に対する密かな応援なのではないだろうか。この人々をリア充と見るか非リア充とみるかは各々の了見に任せることとする。

総括

私はいま随分とICTが進んだ時代に生きている。日常的にPCを使い,出先ではiPhoneでメールやフィードのチェック,Webブラウジングなど,いまやどこであっても多くの情報がほとんど自由自在に扱える。勿論,扱えないヒトも扱えるヒトより遙かに多く存在する。しかし,現代の欧米諸国や隣国のヒトのように明らかに「情報通信の富裕層」は存在する。

1457年8月15日,グーテンベルクマインツ詩篇を出版する。
1876年3月3日,ベルの電話に関する特許が認可される。
1946年2月14日,ペンシルバニア大学でENIACが公開される。
1948年6月30日,AT&Tのとある研究所でトランジスタの発明が報告される。
1960年,リックライダーが論文の中でタイムシェアリングについて言及する。
1990年11月13日,バーナーズ・リーが世界最初のWWWサーバーの運用を開始する。
2008年9月10日,CERNLHCの稼働を開始する。


明日も私はきっと何らかの本を読むし,何らかの音楽を聴くだろう。(上手く収めようとして明らかに傷口をひろげている。誰も真似をしないように)

*1:機能としてはしっかりと強化がなされているので誤解なさらぬよう。参考:iTunes 8.1速攻レビュー ゴキゲンなDJ機能に注目!

*2:近所のそれなりに大きかったが既に潰れてしまった書店1店舗と,市内のまだ生き残っている3店舗,それに仙台のジュンク堂に東京の紀伊國屋書店(多分新宿だった,23区内だけで数が多すぎる……)くらいしか主に行ったことがない。

*3:勿論,その時無意味に名乗ってなどいない。ここでは関係のない話だが,私にとって「女性に話しかけられる」というのは非常に希少なことであるので,あえて強調してある。

*4:交渉人真下正義のOP&ED使用曲が流れていた。参考:交渉人 真下正義#劇中で使用された楽曲